2D&3DCGを駆使したアクションファンタジーアニメーション。企画制作を、『青の六号』のGONZOが担当しており、その技術、迫力の高さは保証付き。
敵国デュシスと戦争状態にある国アナトレーに住み、小型飛行艇ヴァンシップを繰って空の配達人をしているクラウス・ヴァルカ。しかし、ある日、アルヴィスという少女を空中戦艦に送る仕事を引き受けたことから、クラウスたちははるか上空で繰り広げられる戦争に巻き込まれていく。
「審判」が登場するなど、ここでの戦争はルールに則ったものという設定がおもしろい。当然ながら発生する「（戦争の）ルール違反」により、戦いが激化していくなか、クラウスをはじめとする若者たちの成長する過程が描かれる。（田中 元）
全体としてはテーマ、シナリオ、作画、音楽とも満足の行く作品だったと思います。
13巻では、物語の終末に向けて、幾重もの筋が主人公たちの行動に集約していきます。そして本編の謎は次第に解かれ、登場人物たちの命運が定まります。
重要人物の扱いが最後に少し粗末だけど、これはこういうものだと考えるとします。世間ではそこにこの作品の賛否が集中しているような気がしますが、その一点ばかりを見て、全体のクォリティを見損なうのは勿体無いですしね。
一方、グランドストリームでは、アナトレー・デュシス同盟艦隊とデルフィーネが、エグザイルを前に対峙していた。自由な空をとりもどすため、人々はすべてをなげうって、デルフィーネに挑む。
すべての謎が明らかになる最終回。クラウス、アルヴィス、ソフィア、それぞれの結末が描かれる。
ひとつの答えを示して物語は幕を閉じ、少年は新たな可能性とともに、もういちど自由な空へと舞い上がる。